カマキリの卵1つから100〜300匹の赤ちゃんが生まれ、そのうち成虫になれる確率は約1〜3%だそうです。
「たった1%?!」私は初めて聞いた時は信じられませんでした。
けれども、カマキリを飼育していくうちに、徐々に減っていくカマキリたちを目の前にして…
共食い、脱皮の失敗等々、自然界では天敵に襲われることもあるでしょう。
今では納得のいく数値だと思うようになりました。
ここでは、私が本などで得たものと実際の飼育体験をまとめています^ ^
卵について
卵がありそうな場所
オオカマキリやチョウセンカマキリは、主に水辺近くの草地が好みの生息地です。卵も生息地近くの木の枝や枯れたイネなどの植物の茎に多く見られるようです。
ハラビロカマキリは、樹上が好みのため、木の幹や枝、建物の壁等でも見られるようです。
※ 実は、私はまだ卵を見つけられていません💧来年こそは見つけたいと思っています✨
卵の保管
卵はついている枝や茎ごと持って帰ります。
カマキリは孵化する際は、↓のように卵にぶら下がりすぐに脱皮を始めます。
そのため、卵がついている枝や茎をケース内に立てて固定・保管した方が良いです。
保管は、室外でします。
室内は暖房等で気温が高くなっているため、早く孵化してしまう可能性があるからです。
早い時期に孵化してしまうと餌に困ります💦
卵を自宅保管されている方、4月近くになりましたら毎日様子を見ましょう〜♪
生まれたことに気付かないとケース内が悲惨な状態になってしまいます。
孵化について
時期
孵化の時期は、暖かくなり餌となる虫が出始める4〜5月頃。
実際に飼っていたオオカマキリの孵化は4月12日でした。
近所の道端に生えているノゲシという植物の茎にはアブラムシがびっしりでした…
孵化後は…
飼えない場合は、出来るだけ元の場所・似た環境のところへ離してあげましょう。
孵化後、そのままにしていると共食いを始めてしまいます。
また、カマキリの成長には水分が欠かせません。すぐに入れてあげましょう。
カップに入れた水では溺れることがあるようです。水を入れたカップを置く場合は、入り口をティッシュ等で塞ぎます。
霧吹きで直接体がぬれることも弱る原因になりますので注意が必要です。
壁に霧吹きをしたり、水分を吸わせたキッチンペーパー等置くなど、水を切らさないことが大事です。
大事に育てていても死んでしまうことがあります。
成虫まで観察したい方は、数匹飼っていた方が良いかもしれません。
飼育ケースについて
一般的な虫かごでは、網目からカマキリの幼虫とアブラムシが出て行ってしまいます。
我が家は小さい間は百均ショップの手拭いを、ケースと蓋の間に挟んでいました。
数匹を一緒に飼っていると共食いをすることがありますので、小さいうちは↓このように、プラカップで分けて飼うこともオススメです。
↑百円ショップのプラカップに台所水切り不織布を蓋がわりにしました。
数匹でしたが、不織布からはアブラムシが出てきていることがありました💦
大きくなってきたら広いケースへ移動が必要です。
カマキリは天井にいることが多く、脱皮もぶら下がって行います。
高さがないと脱皮の失敗に繋がります。つかまりやすい足場、余裕のある高さが望ましいです。
オオカマキリはおよそ10〜14日毎に脱皮をし、脱皮後は0.5〜1㎝前後大きくなります。
ぶら下がる分と脱皮後の長さを考慮して高さを確保しましょう。
餌について
我が家のカマキリたちはなかなか生餌以外を口にしてくれませんでした💦
ゆらゆらさせてみたのですが…💧
カマキリの餌としてよくお聞きする、生肉、ソーセージ、無糖ヨーグルト等を食べさせてみましたが全滅でした💦ヨーグルトはカマにつけると舐めるしかないから食べさせられると聞いて、なるほど!!と思いました。早く知りたかったです。
赤ちゃんのころ、生餌でお手軽なのはアブラムシです 。
アブラムシは、茎から汁が吸える間は移動することがほとんどないようです。そのためアブラムシを茎ごとケースに入れても一向に動きません。食べている様子がない時は、アブラムシを茎から叩いて入れて動いてもらいました。
カマキリが少し大きくなってくると、餌も大きくしていきたいのですが、ちょうど良い大きさの虫を捕まえることが大変でした。コバエを湧かせるのもいやで…
この頃は本当に餌に苦労しました。
餌として売っている小さいサイズのコオロギも知っていましたが、まとめ買いになるため、今度はコオロギの管理も必要と聞いて尻込みしました…。
同じ頃、公園ではヒシバッタという茶色の小さいバッタを捕まえることが出来ていたのですが、このバッタは一度も食べてくれませんでした。
次は釣りで使っていたアカムシを入れてみましたが、半分程かじって残し、その日以降食べませんでした。
体の半分くらいの大きさであれば食べると聞いたので、生後26日目、大きなバッタ系を入れてみたところ食べました!!
しかしその日以降は食べようとせず。
幼虫の間はあまり食事量が多くないのでしょうか。
動くものを見たら体が反応して狩をしてしまい食べすぎて死ぬことがあると言われていますが、我が家では食べ過ぎというほど食べることがありませんでした。
もう少し大きなカマキリになるとまた違うのかもしれません。
それから、脱皮が近づくと、餌を食べなくなり、天井辺りでジッとすることが増えるようです。
バッタが飛び跳ねることで脱皮の邪魔をすることもあるので、食べないと思ったら、ケースから出してあげた方が良いと思います。
脱皮について
卵から生まれてすぐが1回目の脱皮です。1齢幼虫と言います。それから、2、3、4、5、6齢幼虫…と脱皮を繰り返し、7、8回目で羽化となるようです。
飼っていたオオカマキリは、1〜3齢幼虫の頃は脱皮ごとに約0.5㎝、4齢幼虫の頃からは約1㎝ずつ大きくなっていきました。
脱皮は失敗も多くあるようで、我が家も、脱皮の途中で死んでいる時がありました。
脱いだ皮が離れずに足を引きずっているカマキリもいました。
脱皮が近づいたら(餌を食べなくなり、天井で動かない時間が増えたら)バッタ等の飛び跳ねる虫を餌にしている時は、一旦取り出すなどして落ち着いた環境にしてあげましょう。
日光浴について
カマキリは日光浴が大好きだそうです。1日2、3時間ほどはしてあげた方が良いそうです。
日光浴をさせなくても長生きしているカマキリもいるみたいですが。
私はカマキリに日光浴が必要ということを知らずさせていなかったのですが、「なんかハリと元気がない。自然のカマキリと違う」と感じていました。
後に、日光浴が必要ということを知り、玄関先や窓辺に置く時間を作りました。
しかし、暑い環境、直射日光には弱いらしい。ここまで調べていなかったのです💦
もともと外で過ごしている生き物だから大丈夫と勝手に思い込んでいました。
結果、カマキリを直射日光にあてて弱らせて死なせてしまいました。
虫かごは風の通しも良くなく、熱も籠るそうです。
また寒いエアコン下も苦手だそうです。
育てるのなら適切な環境で過ごしてもらいらいですよね。この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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